「無題その73」
そらみたことか
月の神さま怒っているぞ
よおくみなされ皆の者
おてんとさまに逆らっても無駄じゃぞ
お月さまにフタをしてはならぬと申してあろう
よおく聞きなされ
フタをして囲いをしてはならぬと申してあろう
邪なことをしてはならぬ
よおく耳をほじくり返して聞きなされ
ハララケ、ハタラケ、そこのけ、そこのけ
お伊勢参りよ
どんどこ参り、ハヤシ、ハヤシ立てるでない
とことんとんとこ、とことんとんとこ
おてんとさまに逆らってはならず
お月さまに目隠ししてはならず
よーいどん、走るな、走るな
ツバをかけるなそこの人
月と日の違い
日と月の違いと申してあろう
日のリズムと
月のリズムは違うであろう
取り替えてはならぬぞ
よいな
いじくり掘り返してはならぬ
神さまのウケヒぞ
伝言ぞ
名もなき神のハタラキぞ
よしよし良い子じゃ、ネンネしな
あさって、あさづき、ぬかづき、トッテンポーロ
イカ、イカ、イカヅチ、ヌカヅチ
そこ持て槍を持て
柱にくくりつけたもの
解きなされ
そろそろ解いてやりなされ
イカ、イカ、イカヅチ、カミナリの子
我がいとし子、カミナリの子
もうすぐもうすぐ取り返すとき
そろりそろり参られよ
伊勢に参られよ
祝詞の次の伊勢の道
伊勢は伊勢なりて伊勢になかりて
伊勢ありきと思うではない
見間違うではないぞ
我が愛し子よ
そこのけそこのけ伊勢参り
伊勢のセのソコじゃ
そこのけ、そこのけ
セのソコ、セのソコ、ソコのセよ
始まり、始まり
終わりの始まり
始まりの終わり
見事じゃ、見事じゃ
ひっくり返るぞ
一寸法師
ハメルン、ハメルン、ハメルンの笛吹き王子
とことん打ち鳴らすがよい
見事に落ちるがよい
全て神のハタラキぞ
よおくみなされ
ハタラキなされ
神は一から十までと申し伝えておろう
一から十までよおく考えなされ
ひとひと一人
そこのけそこのけ
お伊勢参り
柱じゃ、柱じゃ、打ち倒せ
見張りの者もつけもせず
柱じゃ、柱じゃ、登りつめよ
カミ、カミ、カミじゃ
ハカラれるな、そこの人
どんでん返しがあるぞ、皆の衆
周回巡りじゃそ
巡り巡りてこの世の花そ
花は咲き咲きて
この世に満ちみつる
花見じゃ、花見じゃ
うれしうれしこの世の花
己の花を咲かしなされ
神の御柱、三本ぞ
解いてやりなされ
いざとなれば持たせたツルギ使ってもよし
あきらめるな
決してあきらめるな
我が愛し子よ
2009/10/13 (火) 17:48
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