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あいさつ

表紙の写真の作品は、2003年に制作したものです。
尚、当ブログの記事の引用・転載は必ずリンクを貼ってください。


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ニュース (NZで地熱パワーステーションが緊急停止)

ニュージーランド
コンピュータ障害で北部の地熱パワーステーションが緊急停止
大きくて奇妙なノイズがあったそうですが、地殻変動でしょうか?
元記事

海外のサイトで311を磁気圏シミュレーションで検証していました。
ちょこっとだけアップしてみると3月の初めに大きく動いてますね。



マグニチュード4以上の地震の数

3月1日15
2日9
3日11
4日20
5日17
6日20
7日17
8日11
9日34
10日17
11日137



メキシコ チャルコの亀裂はさらに広がっています。新しい亀裂4キロ
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バングラデシュ 
2011-07-19__nt01.jpg 
今年になって3つの川岸、3,000ヘクタールを浸食

ウクライナ東部で鉱山爆発、16人が死亡
ドゥビューク(イリノイ州)で記録的な雨

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茂木健一郎氏がフジの不視聴運動を批判 / 幼稚な自国文化主義はアホ! フジテレビみろ(ロケットニュース
「8月8日の「フジテレビの日」に同局の番組を見ない運動が、Twitter上で広まっている。この呼びかけは俳優の高岡蒼甫さんが、「日本の韓流ブームは不自然」とつぶやきフジテレビ、ならびに韓流を批判。最終的に事務所を離れる事態に発展した。これに抗議した人たちが、同局を見ないようにと呼びかけている。・・・」

茂木さんも高岡さんも伝えることの難しさを感じているでしょうね。
特にツイッターは間違って伝わりやすいから。

実は少し前に、俳優、高岡蒼甫さんのことをニュースで知り
彼のツイッターを何度かみました。
ブログに取り上げてみようと思いつつ今日になりました。

高岡蒼甫さんのツイッター
http://twitter.com/#!/tkok_sosk_8228

自分の考えをはっきり発言する人が311以降増えてきたように感じます。
共通するのが自らの頭で考え、行動する、そして失うことを恐れていない。
ということでしょうか。

これはニュースに出ていた彼のブログ。
「事実に基づく真相」

こういう体験があったからこそ一人で立とうと思ったんでしょうね。
311以降、あらゆる意味で世界は変わってしまいましたね。


コメント紹介。

名前:futofutomomo

α(アルファ)線
α線は波ではなく粒で破壊力が強いです。
α線は癌化力がβγより強いです。
α線はプルトニウムの微粒子などから発射されます。
外部からのα線は紙一枚通りませんから、あまり怖くありません。
花粉200ミクロンより小さな20ミクロン~の核燃料の金属粒子が世界に飛んでます。
肺細胞には紙一枚の防御も有りません、除洗も不可能です。

 吸い込んだ場合の放射線(αβγ合計)の被爆強度の倍率
Sc   3・8x10:-8   1___セシウムを1とすると、、、  
その他 、、、、、、、、、、、1・3x 
Sr90 1・6x10:-7   4・2x  
U235 8・5x10:-6  223x ←量はコレがたぶん最多。
Pu   1・1x10:-4 2894x   40万倍~1兆倍の異説有り。

1歳以下の場合、感受性が5倍ですから
5倍x2894倍=セシウムの14470倍の肺被爆になります。
火葬は危険、死んでも、灰でもα線は出続けます。

別の言葉で言うと「肺被爆は7・5倍」
毎時1マイクロの場所の土煙を吸うと7・5マイクロの肺被爆
年間では8760時間倍の65・7ミリシーベルト。
2年で130ミリシーベルト! 3年目にたぶん発癌。
なぜ皆避難しないのか不思議。 計算は合ってるはず。

避難”が先で 非難”は後?^^;
詳細 http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/futofutomomo/diary/d734

名前:xiangwu

伊良部秀輝投手

マスコミに色々叩かれていたけど好きでした。
なんで親近感を感じるかと思ったら、父親と生き別れ…
沖縄出身というのも昨日訃報を見てから初めて知りました。

伊良部秀輝の“遺言”「父親がアメリカ人とは知らなかった」(日刊SPA!) - livedoor スポーツ
http://news.livedoor.com/article/detail/5747571/

伊良部秀輝氏が激白「野球人生で一番頭にきたのは広島打線」(NEWSポストセブン) - livedoor スポーツ
http://news.livedoor.com/article/detail/5745467/



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「まぼろしの諏訪王朝」 3 (越、天香具山命)

弥彦神社
弥彦山全体を神域とする「彌彦神社」

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前にこんなことを友人に言いました。

「放射能入りの食べ物は食べたくないとか思ってても
世界中で起きている気象変動をみてると、間違いなく食糧危機がやってくるから
そうなればベジタリアンだとか放射能は嫌だとか言ってられなくなる。
雑草や昆虫を食べなきゃいけない時代がやってくるよ。」

そこに新潟と福島で記録的な洪水です。
新潟といえば米。
米不足に拍車がかかります。

新潟と福島の共通は米どころ。
そして原発、どちらも東電。
世界一大きな柏崎原発と妙な噂のあるオンボロ福島原発。

陰謀論を排除して考えれば、原発で汚れてしまった土地の浄化。
先住民の神々が大和政権から土地を取り返そうとしている。

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「まぼろしの諏訪王朝」で
ちょうどこのあたり(越、新潟)を読み終わっところへこの大雨。

ちょっとその箇所をまとめてみます。

越の偉大な開拓神反(大和の偉大な開拓神「天香山命」)

スサノオの子供の中で傑出したニギハヤヒはパイオニア精神で各地を開く。
まず日向に下って全九州を掌握する。
幾世期にもわたり天孫族に抵抗したクマソ族、ハヤト族は
みなニギハヤヒの流れをくむ雄族。

大和の政権争いに破れた後、美濃に転じ、刀鍛冶の技を伝えた。
人々はその神徳を金山彦(かなやまひこ)と呼び替え、
美濃一之宮の「南宮神社」と二之宮の「伊富貴(いぶき)神社」にまつった。

そしてニギハヤヒの子「天香山命(アメノカゴヤマ)」が越を開く。

「天香具山命」は父の開拓者魂を受け継ぎ、まず尾張を開く。
カゴヤマをまつる尾張一之宮が「真澄田神社」と呼ばれるのは
木曽川の氾濫原を「真澄田」にした神徳をあらわすもの。
有名な「熱田神宮」をさておき一之宮とされたのは
カゴヤマを建国の父と仰ぐ民衆の尊敬からである。

しかし何故か、カゴヤマは尾張にとどまらず遠く越へ赴く。
弥彦山のふもとに住まい、越後の開拓に着手する。
いわゆる新潟米の草分け。
人々は繁栄をもたらせた神を称えて「弥彦(いやひこ)」と呼んだ。
出雲崎に出家した良寛もカゴヤマに惚れ、歌を詠んだ。

タケミナカタとアメノカゴヤマは従兄弟。
ともに理想に燃え新しい天地を開いていった。
両者とも反大和。

新潟県の諏訪社は1597社で長野県の4百余を上回って全国一。



まだ本を読み終えていませんが
諏訪神は全国各地で土地を開き、、治水を行い、稲作をもたらしたようです。
最後の章が「穀文化もたらした女神」。

諏訪神は元々は海神だから
ざっといえば海を渡り、土地を開拓し、治水し、
製鉄を伝え、稲作を伝えたということでしょうか。

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>「真澄田神社」

諏訪には有名なお酒「真澄」があります。

>「南宮神社」

南宮は重要なので覚えておいてください。

>「伊富貴(いぶき)神社」

伊吹山と同じでしょうね。
出雲の「」もありますね。

>氾濫原

という言葉が八ヶ岳の原村(諏訪神)に通じるみたいです。

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東北、関東で大地震137 (食べれる魚がない。)


大祓詞奏上しました。



風に揺れる稲


<今日の映像メモ>
大地から炎が一つ出ている。
画面が変わってまた炎が一つ。
石ころだらけで河原みたいでもあった。

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下にもアップしてあります。

国会で歴史に残る名スピーチをされた児玉龍彦さん。
多くの方にみていただきたいのでyoutubeを再掲します。
この真摯さ、迫力は文字では絶対伝わりません。

H23.7.27 衆院厚労委員会 児玉龍彦参考人 3.21の雨

100万以上のフォローの孫さんがツイッターで紹介してくれたら
いいのにと思って覗いてみたら無し。

児玉龍彦さんも松本龍さんと同じ龍ですね。
児玉さんの息子さんのツイッターをみると想像通りの純粋な児玉さん
そしてご家族の様子が伝わってきて熱いものがこみあげてきます。
毎週末、南相馬市に行かれるのは身体的にも大変だと想像されます。
まさしく身を削るハタラキですね。

Akihiko Kodama
https://twitter.com/#!/a_kodama

@baboo0619 ありがとうございます。実はうちの母は聴覚障害児教育を仕事にしており、昨年大病をしたのですが今度仕事に復帰します。

親父からはいつも、勇気ということを教えられてきた。親父の立場で、公開の場でああしたことをいうのは、どれだけの勇気がいったことだろう。まずはそれをねぎらってあげたい。

親父のスピーチを見ていただいた方に、一つだけお願いさせてください。父は影響力のある科学者ですが、同時に病気の妻を抱えた58歳のただの男です。一人ですべてを解決できるわけではありません。本当に状況が良くなるために、一人一人ができることがあると思います。

ちょうど一年前に父から肝臓移植をした母は、おかげさまでかなり体調が回復し、今度仕事にでることになりました。あの時もいろいろな方に激励をいただきました。この一年間本当にいろいろなことがありますが、家族一同支え合ってなんとかやっています。

父のスピーチを通して、どうか学者にも社会のため、人のために真摯に仕事をしている人間がいると伝わればと思っています。利権やポジションにとらわれた人間の多さに嫌気がさすこともあると思いますが、物事をよくするために行動することをどうかあきらめないでください。

ありがとうございます。父は医学者として、常に真摯な人間です。訴えが多くの人に届くよう願っています。


http://twitter.com/#!/katukawa
katukawa 勝川 俊雄 「【国会審議】放射線の健康への影響。児玉龍彦(参考人 京大学アイソトープ総合センター長)の部分は必見です。尿中6Bq/kgで膀胱炎が頻発するというのは初めて知った。子供の問題と保障の問題を分けて考えろ、という指摘はその通り。 http://bit.ly/pzqAKg

膀胱炎の頻発。

Vol.41 “チェルノブイリ膀胱炎”―長期のセシウム137低線量被曝の危険性 pdf(児玉龍彦)
Vol.28 チェルノブイリ原発事故から 甲状腺癌の発症を学ぶ ―エビデンス探索 20 年の歴史を辿る pdf(児玉龍彦)

各都道府県等における水産物放射性物質調査結果(時系列版)(水産庁)
ほとんど全滅に近いですね。

北海道における水産物の放射性物質モニタリングなどの結果
サケ、マス、サンマはセシウム検出。
私はサケとサンマが好きなんですが
サケは海外だからいいけれどサンマは諦めよう。

https://twitter.com/#!/usakawai/status/96766802545225729
「埼玉県川口市に住むうちの10歳の娘の尿からもセシウムが検出されました。震災以降、飲食物、雨にかなり気をつけていて、マスクはGW明けまでしていました。」
ご両親はショックでしょうね。

海も川も湖も汚染されそこに住む魚も汚染されてしまいましたね。

リニア予定線上に巨大活断層
原発破局を阻止せよ! リニア中央新幹線 無用の浪費計画(週刊朝日
「東京電力が7月19日にまた、国民に気休めの嘘を語る「事故収束の工程表」なるものを発表した。驚いたことに、その計画に、メルトダウンした燃料棒を取り出すことまで謳っている。瓦礫となって崩れ落ちたウランの燃料棒は、一体どこにあるか、誰にもわからないのだ。おそらく2号機では、格納容器の底を破ってすでに地面にめり込んでいると見られるのだから、取り出せるはずがない。加えて、地面にめり込んでいれば、冷却ができるわけがないのに、なぜ冷温停止できるかのように、いい加減な計画を公表するのか。・・・」

>メルトダウンした燃料棒を取り出す

こんな無茶をわざと言ってると思います。
地下へメルトスルーしてしまったから
放射能数値がぐっと低くなったんでしょうね。

保安院のやらせ問題発覚、
これも脱原発に向けて菅さんがあえて発覚させたと私はみています。

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774さんのコメントをこちらにもアップしておきます。

名前:774
Re: Re: 一番危険なのがアルファ線というのは


まゆみさん ごくろうさまです。
書き写しですがこんな説明がありました。

人間と環境への低レベル放射能の脅威 p56より

(7)放射線のタイプ
4つのタイプの放射線が、崩壊元素から放射される。

1.アルファ線は原子核の崩壊によって高速で放射される粒子線である。
アルファ線は比較的「大きい」粒子で、ヘリウム原子の原子核である。しかし、アルファ線は空中では数センチ、体内の組織の中ではわずか0.1ミリしか飛ばない。その一方、アルファ線の電離作用は密度が濃い。もし、これらの放射線が細胞の核を貫くと、陶器店の中で牛を離した時のように、組織構造を破壊する。
2.ベータ線は、原子核の中で生まれる電子から構成されている。また中性子は陽子と電子に崩壊し、その過程で電子が放出される。ベータ放射線は体内組織を数センチ貫通することができる。
3.ガンマ線は、既に説明されたように、粒子ではなく高エネルギーを持つ電磁波であり、アルファ線、ベータ線と違ってコンクリート、鉛、鋼鉄でも貫くことができる。ほとんどの場合、アルファ線、ベータ線と同時に生成される。
4.中性子線は、電気を帯びない原子核の構成単位であり、陽子1個と電子1個の結合で成り立っている。主として原子爆弾の爆発時や原発での核分裂時のような原子核が変換する課程で放出される。中性子は強力な貫通力を持ち、大量の水やパラフィンはまだ良いが、鉛でさえ中性子に対しては貧弱な防護でしかありえない。



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児玉龍彦さん発言まとめ(質疑部分)転載

児玉龍彦さんの質疑部分を文字おこししてくれた方がいらっしゃいました。
「本エントリの転載はご自由に」ということなので全文転載します。
こちらもyoutubeでみれるといいですね。

児玉龍彦さん発言まとめ(質疑部分)(FAMASAKI.COM)

山口和之(民主党)
民主党の山口和之と申します。福島県出身です。たくさんのお話ありがとうございました。色んな方が色んなことを言うので、実際どこが正しく、どこが安全で、どこが大丈夫で、何が大丈夫かと、まったく国民と同じ目線になっている自分がいます。まず少しずつお聞きしたいんですけども。ひとつとして、今回出ませんでしたけど、ホルミシス効果というのが、話が出たりします。例えば一万人のデータを採って、ある程度の線量の放射線を浴びた場合ですね、逆に健康であるという話があるんです。まず、これを肯定されるか、否定されるかというのをお聞きしたいんですけども。まずは明石先生と児玉先生にお聞きしたい。よろしくお願いします。

児玉龍彦
私どもから見ますと、先ほど申し上げましたように、放射線や何かを当てると、例えばp38というMAPKだとか、NF-κBというシグナル系の分子が動きます。それで、これは短期的には様々な効果をもたらしまして、それを健康にいいとか悪いとかいう議論は様々あります。しかし、こういう状態を長期的に続けますと、我々は慢性炎症と呼んでいる状態になりまして、慢性炎症は例えばガンの前提の条件になったり、様々な病気の原因になるということが、よく知られています。

山口
どうもありがとうございます。そうしますと、たいがいは放射線による害の方が、あるだろうという風にみなさんの意見をそう思いましたけれども、そうしますと、線量の問題が先程らい出ておりました。あとは内部被曝という話が出ておりましたけれども、まずは線量のところで、お聞きしたいんですが。明石先生、それから唐木先生等は、まあ大丈夫だと、安心できますよという話だったんですけれども。児玉先生の方から、ああいうお話があったんですけれども、唐木先生と明石先生の話はデータに基づいて出ていまして。埋もれて、ある程度低いところでは埋もれて、分からないところが出るんでしょうけれども、それ以降については有意な差があって出ているということがありましたけれども、それに対する何かご意見みたいなもの、児玉先生お持ちだったらお聞きしたいんですけれども。

児玉
放射線がですね、人間の遺伝子を傷害します。その時に人間には2万5千の遺伝子がありますが、一定の数のDNA修復に関係する遺伝子、DNAの保護に関わる遺伝子というのがあります。それで普通はこれがやられないとですね、低線量のものは大体問題なく修復されるということが分かっています。

だけれども、先ほど例えばα線でやられてるp53だとか、それから我々最近ガンゲノムシークエンスというので肝臓ガンや様々なものを遺伝子配列全体を決定して、いわゆるドライバーミューテーションという最初にガンを作っていく方向に起こってしまう変異が、何で起こるかというのを研究しておりますと、例えばp53のような、最初のDNAを守っていたり、そういうところに関わる遺伝子を壊すと、ガンになるということが分かっています。そうしますと、実際には2万5千の遺伝子の中で、どこがやられるかということは、極めて確率論的になってきます。

ですから一般に分かるのは、統計学的に非常に沢山の人を集めて、例えば後でチェルノブイリの時の甲状腺のように、最初はですね、多分長瀧先生の方がご存知だと思いますが、笹川財団で調べた時に、5万人ぐらいまで調べた時に、「有意な差がない」と言われたんです。ところがですね、それが今になってはコンセンサスとして「6千人の甲状腺ガンと15人の死亡例が生まれている」という風に変わってきています。

私もともとですね、こうした問題に興味を持ちましたのは、自分はコレステロールの方が専門でして、コレステロールの薬を作る時にも、たくさんの論争がありました。それで私は医学者として今一番感じておりますのは、どこの線量が安全かという議論と、国の政治的な関わり方を分けていただいて、国は、要するにコレステロール論争の時に一番大事だったのは、「コレステロールを下げる薬をやって心筋梗塞が減るかどうか」という問題です。それで今日の厚生委員会でも考えていただきたいのは、学問論争に対して厚生委員会で結論を出したり考えたりする必要は、私はないと思っています。

国民の健康を守るために、どういうことができるかという時に、まずセシウム137というのは、自然界には1945年以前に存在していないものです。原発と原爆で生まれて、それが1960年代の初めに水爆実験によってピークになったものであります。その時に猿橋勝子さんという女性研究者が、海水のセシウム濃度が100倍になっているということを、微量線量計で確認して、これでアメリカへ行って、その公開実験というのをフォルサム博士とやって、これが大気圏内の核実験禁止の大きな学問的根拠になりました。その後セシウムはずっと減ってきていたのが、またそれを遥かに倍する量に今上がろうとしている時であります。そうしますと、その線量議論の問題というよりも、元来自然界にないセシウム137というのが膨大にまかれて、ガンマカウンターで簡単に分かるような量に散らばっている。しかもそれが広島原爆の20倍の量まかれているという事態に対して、国土を守る立場から是非積極的な対応をお願いしたいというのが、基本的なお願いです。

山口
どうもありがとうございました。結論付けるつもりはないですし、県民、国民はどうしてたかというと、一番不安な、一番安全、一番危険なところを聞いて動いているというのが、今実態ではないでしょうか。だから、安全だと思って聞いていらっしゃる方もいらっしゃいますし、中には線量が少ないところであっても子どもを連れて県外に避難されてる方も沢山いらっしゃると思います。やはり不安でしょうがないと思うんですけれども。避難区域の住民が戻れる条件、いま避難区域になってますけれども、先生方で「こういう条件にしたら、避難区域に戻れるだろう」「今でも十分戻れるよ」という場合もあるでしょうし、先生方によって違うでしょうが、避難区域に戻れる条件を少し教えていただきたいんですが。ちょっと時間がなくてですね、聞きたいこと沢山あるので、簡潔にちょっといただければと思うんですけれども。どなたでも結構です。

児玉
私が一番申し上げたいのはですね、住民が戻る気になるのは、行政なり何なりが一生懸命測定して、除染している地域です。ですから測定も除染もなければ、「安全だ」「不安だ」と言われても、信頼できるところがありません。ですから、「この数値が安全」「この数値がどう」ということではなしに、行政の仕組みが一生懸命測定をして、その測定に最新鋭の機械を投じて、除染に最新鋭の技術をもって、そのために全力でやってる自治体が、一番戻るのに安心だと思います。

山口
どうもありがとうございました。もしですね、ウシの基準であったり、お米、これから作物つくっていかなきゃならないし、果物の基準とかもありますけれども、今は厚生労働省で基準を作って、「これぐらい食べても5ミリシーベルト超えなければ大丈夫ですよ」という、先ほどお話があったかもしれませんけれども、農家で米を作るとかですね、果物を作るだとか、何かそういった作る段階での基準などはございますでしょうか。どなたかお願いできますでしょうか。

児玉
入り口の方で基準を決めるというのは、非常に厳しいと思っています。生物学的濃縮というのは、様々な元素が身体に入ると、トランスポーターとか結合タンパクというので、極めて特殊な集積の仕方をしますので。ですから、出てきた農産物をきちんと見るという仕組みを、徹底的に作っていかなくてはならないと思います。そうするとですね、やっぱりラインのような格好で、どんどんイメージとして、農産物が、量がチェックできるような仕組みが実際にはあるんですが、まだほとんどこういうものの測定に使われていませんので、そういうものを全国の産地に緊急に整備していかないと、今回の稲ワラのようにやっぱり想定外の場所での濃縮事件というのは、自然界では山ほど起こります。ですからやっぱり、出口の食物の出ていくところでのチェックというのを、緊急に物凄く良くするというのが大事になると思います。

吉野正芳(自民党)
現地でもですね、各小学校単位ごとに、それぞれの専門家の先生方をお招きして、放射線の勉強会、本当に参加の数は何百人、小学校単位ですから何百人という方が、来るんですけども、何回やっても同じなんですね。ですから、これは本当にどうすれば不安を取り除くことができるのかなと。例えば私はですね、科学的なことでいくら説明しても、理解しても、自分の頭で理解しても、身体がついていかないという。こういう状況下に置かれていますので、もうその方は、避難できる方は避難してください。そしてそれに対する支援をしていく。避難できない方は、きちんと家庭での防護策と言いますか、それを我々政治の方はやるべきだなと私自身は思っているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。あの、熱い児玉先生。

児玉
要するにあの、信頼感というのは言葉で説明を聞いて生まれるんではない、と思います。私も毎週南相馬に行っていますが、南相馬の例えば、方たちが本当に汚染してる学校や何かを案内してくれるのは、一回目じゃやっぱりないんですよね。そのだから、支援に来ている人がただ一回だけ来て帰っていってしまうのは、かえって問題をひどくするだけで、やっぱり本当に持続的にやっていこうとすると、一緒に測って一緒に考えて除染していく、避難されたい方は避難を応援する。そういうのがすごく大事ではないかと思っています。

それで南相馬に行って、私どもが最初に言われたのは、やっぱりそのさっき言った、「線量の低いところから高いところへ、スクールバスで子どもが、千人超え移動させられている」ということで。それで実際に地域を見ても、ひとつの学校を見ても、さっきから「何ミリシーベルトだったら安全ですか?」という議論は、私現実味がないと思うのは、例えば2マイクロシーベルトの学校を測っていても、一箇所に行くと33マイクロシーベルトなんです。ですから、その時に一体何ミリシーベルトをその土地とするかという問題が出てきてしまいますから、やっぱり高いところがあったら、「必ず刈り取っていきますよ」と、「測って一緒にやっていきますよ」と、「不安があったら相談に乗りますよ」と、「農産物があったら最新鋭の科学機器を集めて、最高の検査メーカーが来てやりますよ」というような体制がない限り、安心できないというのが当たり前ではないかと。ですから今もとめられているのは、最高の施策が福島県民に与えられるように、国会で是非考えていただきたいということであります。

高橋千鶴子(日本共産党)
ありがとうございました。最後に児玉参考人に伺いたいんですけれども、まさしく今日、内部被曝の問題がずいぶん話題になりました。また遠距離被曝ということも、いま沢田先生からだいぶ指摘されましたので、そういう観点でずっと除染作業もやってらっしゃる先生から一言うかがいたいと思います。

児玉
私、放射線取扱者に1977年になりまして、1995年から放射線取扱主任として、除染と規制に関わっております。それで今まで科学技術庁告示、平成12年から我々がやらされていたことを、ひとつだけご報告しておきます。それは、例えば妊娠可能な女子については、第五条四項で内部被曝を1ミリシーベルト以下にする。それから、第六条第三項、妊娠中である女子の腹部表面については、前項第四号に規定する期間につき、2ミリシーベルト。これを規制されてこの規制を守るべく、三十年やって参りました。ところが、福島原発の事故で、広島原爆20個分の放射線が撒き散らされた途端に、このような基準がすべて反故にされている。

先ほど福島県の議員から「どのようにしたら安心か」というご質問がありました。私は安全に関しては、基準を決めたら、危機になったら、それを変えていく格好では、ダメだと思います。いま今年できないかもしれないけれども、来年までにその基準に持っていく、再来年までにはこうするとうことがなければ、住民が安心できるわけがないではありませんか。そのためには最初から申し上げている通り、広島原爆20個分の、天然にないセシウム137を撒き散らした東電と政府の施策を反省し、これを減らすため全力を挙げる以外に安心できる解決などありえないのです。そのことを抜きにして、どこが安全だという議論をいくらやっても、国民は絶対に信用しません。

阿部知子(社会民主党)
引き続いて、ウシのセシウム汚染をはじめとして、今朝でしたか、腐葉土にもやはりかなり高濃度のセシウムがあるということで、単にウシだけでなく、及ぼす影響は全食品にかかわってきていると思います。また海への汚染もありますので、今後魚への汚染ということも避けて通れないと思います。その中で先ほど唐木委員のお示しいただきました参考資料の中にですね、例えばウシについてですけれども、全量、全体、全個体検査や抜き取り検査は、かなりこれは困難というか、不適切であるというような表現でありましたが、これも二週間ほど前、NHKスペシャルでやっておりましたベラルーシでの取り組みは、チェルノブイリ事故25年をたっても、各学校で子どもたちのミルクや野菜の放射性レベルを点検するということでございました。
やはり私はここまで食品汚染がひろがってきた場合には、やはりなるべく口に入る身近なところで検査するという体制、それがどこまで身近にやれるかはまたあると思いますが、そうした考え方に立つことが重要ではないかと思いますが、この点について唐木参考人と、あと児玉参考人は先ほどラインの測定でずっとフォローしていくというような技術も、我が国の現状においては可能ではないかという風なお話でしたので、もう少しご披瀝をいただきたいと、各々お願いいたします。

児玉
今おそらくやられているのは、かなり旧式なやり方なんですが、ゲルマニウム半導体というので、周囲を6センチぐらいの鉛で遮蔽した中にモノを置いてやられています。それで今日、半導体の検知器というのは、かなり多数の種類が改良されておりまして、私が最先端研究支援でやっておりますのは、PETという機械でやっているのですが、PETで検出する時には内視鏡の先でも検出できるぐらいの感度の高いものを開発しております。それで、そういうのを集めていて、今やられているのはむしろイメージングに変えている。ですから、ゲルマニウムの半導体というのはスペクトラムを出して、長いスペクトラムを全部見るんですが、例えばセシウムに絞って、この線量を見るんであれば、半導体検知器の検出感度が今ずっと良くなってますから、画像型にすることが簡単にできています。

それで、例えばその画像型のひとつのイメージみたいなものは、米軍から供与されてヘリコプターに載って地上の汚染(調査)をやるのに、いま色んなところで、今日あたりは茨城県をやってると思いますが、検知器で地上を写すようなものが、ずっとやられております。それで農産物を沢山やろうとする場合には、ライン化したところで多数のものをできる仕組みをやらなくてはなりませんから、イメージングの技術を基礎にして、半導体を集めたようなもののセンターを沢山つくって、流れ作業的に沢山やれるようにして、その中でハネるものをどんどんイメージで、こう画像上で、これが高いと出たらハネていくような仕組みを、これは既存の技術ですぐできますものですから、そういうものを全力を挙げてやっていただきたいと思っております。これを生産地にかなりのところ作る必要があると思っています。

阿部
私もいま先生が言っていただいたように科学は謙虚にあらねばならないと思います。そして先ほど児玉先生のお話で、チェルノブイリ膀胱炎と呼ばれるものが20数年たって初めて疫学的にも有意に出てくるということを見ると、やはり実は甲状腺ガンも子どもの場合もそうでしたが、最初否定されておりましたから、きちんと科学はいつもその可能性を否定せずに向き合うと。最後に児玉先生にひとつお願いしたいと思いますが、アイソトープセンターこれは全国にございますが、これを今回の除染に活躍させるために何が必要かお願いします。

児玉
五月に全国のアイソトープ総合センター会議というものがありまして、そこで色いろ議論をしていた時に、文科省の放射線規制室の方が、おっしゃってたのは、「福島原発以来のRIは、RIではない」と。「我々は国民の健康に責任を持つという仕事をやっているのではなくて、法律に決められた放射線取扱者を規制することが仕事だ」という風におっしゃっていました。それで、ある面で私非常に違和感を感じたんですが、もう一方では例えば文科省の法律の規制室の方は、従来の規制に従ってやらざるをえない。それで、高い線量のものが少量あるということに対応した法律体系はありますが、低い線量のものが膨大にあるという、それをどう除染していくかということに関する法律がほとんどなくて、今も汚泥問題、その他すべて問題になっているのは、ここであります。それで、しかしながら現在の全国のアイソトープ総合センターなんかは、旧来の法的規制のまんまで何らのこれらの組織、例えば先ほどゲルマニウムの機械が足りないというお話がありましたが、そんなものは全国に沢山あります。ところが、そこへの持ち込み、持ち込んだ廃棄物の引き取り、こういうのが法律的にまったくない。

だから今も東大のアイソトープセンターでやっているのは全部違法行為だと申し上げました。この場合にはセンター長である私と専任教官と事務主任の上で審査委員会を設けて、内部でチェックして超法規行為を勝手にやっているというのが現状であります。それでそういう法律を一刻も早く変えて、測定と除染というのに是非立ち上がっていただきたい。それなくして親の安心もないし、しかも先ほどから長瀧先生たちがおっしゃっている原爆型の放射能の常識というのは、これは原発型の常識の場合にはまったく違います。それから先ほどおっしゃいました、長瀧先生のおっしゃった一過性に核医学で治療をやるというのも、これも形式が違います。我々たとえば抗体にイットリウムをくっつけて打つと、ゼバリンという医薬がありますが、あれは一過性にもかなりの障害を起こしますが、それでもガン細胞をやっつけるためにいいからやっているということであって、正常者にこれをやることは、とても許されない。無理なものであります。

それで、ですから私が申し上げたいのは、放射線総量の全体量をいかに減らすか、これは要するに数十兆円かかるものであり、世界最新鋭の測定技術と最新鋭の除染技術をただちに始めないと、国の政策としてまったくおかしなことになるんです。いま我々がやっている、たとえば幼稚園で除染します。除染して高圧洗浄器でやりますと、側溝に入ります。側溝をきれいにしています。しかしその側溝の水はどこへ行くかというと、下流の農業用水になっています。それでイタイイタイ病の時の経験は、カドミウムの除染を下手にやりますと、二次被害を引き起こします。ですから国の政策として国民の健康を守るためには、総量の問題をまず考えてください。緊急避難とひとつ、総量の問題ふたつ、これを是非議論よろしくお願いします。

柿澤未途(みんなの党)
最後に一点だけ。児玉参考人におうかがいをしたいと思います。細野原発担当大臣が、すでに避難区域の解除と帰宅ということを、就任早々おっしゃられて、今度も無人ヘリを飛ばして現地の調査を行って、場合によっては早期に解除して住民帰ってもらおうと、こういう話が出てきています。しかしチェルノブイリの強制移住レベルを上回るような高濃度の汚染地域が、東京23区全体を上回る800平方キロメートルに広がっている中で、今の状況でこの非難区域を解除するということが、正当化されうるのかということを、児玉参考人にご見解としておうかがいをしたいと思います。

児玉
まずですね、20キロ、30キロの地域というのは、非常にまだら状になっています。それで南相馬、私が一番よく存じております南相馬の場合ですと、南北ではなくて東西に線量が違います。それで飯館村に近い方は20ミリシーベルト以上で、現在避難が開始されている地域。それでこちらの方は、海側の方は、それよりもずっと線量が低いところがあります。それでこうした場合には、自治体が判断した方が、今は20キロ、30キロ圏は、病院は休診、学校は休校ということが、一応指示となっております。それをやっぱり学校を開いて、一番低い線量のところで子どもが授業できるようにするとか、そういう判断は、やっぱり自治体の判断でできるようにした方がいいと思います。ですから今の線引きの問題という話よりも、実際にいかに子どもの被曝を減らしたり、地域を復興していくかという問題がまず一個あります。

ただそこでもうひとつの問題は、地元で聞きますと、商工会や何かから、今は強制避難ですから補償が出ています。だけれども避難区域が解除されたら、補償がなくなってしまうということで、実際に私が南相馬に行っている間も、住民の中で非常に大きな意見の違いが生まれていて、見ていてとてもいたたまれない思いがいたしました。それで是非避難の問題と、それから補償の問題を分けて、それで先ほどおっしゃった避難の解除というのは、要するにどういう問題があるかというと、高い線量のところはこれは除染しないと非常に危険です。それで今そういう問題になっているのは主に年20ミリシーベルト以上の被曝を受けてしまう地域であると思いますから、そこに関しては引き続き強制的な避難が必要であると思っていますし、ここの地域をどう除染していくかということは、東電なり我々科学者なり日本政府がとてつもない十字架を背負っていると思います。そのことを住民の判断だけに押し付けるのは、とても難しい問題があると思っておりまして、20ミリシーベルト以上の地域に関しましては、やはり是非とも国でここの避難している人たちの生活の保障と、それから除染の努力をどのように詰めるかという見通しを、本当に必死に考えないといけないと思っています。

それで20キロから30キロという現状の同心円が、それを正確に示しているかと言うと、今はそうではなくてむしろ地域復興の妨げになっている面がありますから、地元自治体との相談の上で、そこの地域のさまざまな行政、生活上の問題に関しては、子どもやお母さんが一番安心できるようなものにするということを一刻も早くやっていただきたい。それで細野大臣はある面ではそういう意見を反映している面があると思います。もう一方では、それを補償問題とどういう風に結びつけるかという議論がないと、やはりこれはもう一方で非常に大変な問題が生まれてしまいますので、やはり今は強制避難でないと補償しないとか、住民が被害を立証できないと補償しないというような格好は、もうマズいんではないかと私は思っております。



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デッサン (パン)


北澤さんからパンを描くにあたっての説明を聞いてこんな返事をしました。
「粒子であり波である」
すると北澤さんが「その通り」と。
こんな会話をしながらデッサンしています。

北澤さんが用意してくれたパンをみたときに怪獣にみえたのに
描くと怪獣は消えてしまった。



DSC07209.jpg


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