ペッと吐きかけたツバで作動する「バクテリア電池」はテンセグリティ・シェルターにピッタリ
安価で化石燃料とも決別できる
自由度が非常に高い「バクテリア電池」は
テンセグリティ・シェルターにピッタリ。
【偉業】ペッと吐きかけたツバで作動する「バクテリア電池」爆誕! 安価でシンプル構造、使い捨ても可能で革命的すぎる!
http://tocana.jp/2017/11/post_14896_entry.html
・・・1932年、アラビア半島の北、チグリス川の流れを臨む古都バグダッドのはずれから、謎めいた素焼きの壺が出土した。壺にはアスファルトで固められた銅と鉄の円柱が収められ、底部には何らかの液体の流入を示す痕跡が残っていた……。今日では“バグダッド電池”として知られているこの壺は、後々の考察により、お酢やワインを壺の内部に満たすことで、微弱な電流を生み出していた可能性が指摘されている。
・・・その後、イタリア人のガルヴァーニやボルタらの発明を経て、世界中に電池(化学電池)は普及してゆくが、まず頑丈な容器があり、そこに金属板や電解液が封入されるという大本の構造は、かのバグダッド電池から一貫して変化を遂げてこなかった。ところが近年、米ビンガムトン大学の研究チームは、従来の常識に一石を投じる革新的な電池の開発に成功したという。
・・・まるで折り紙の手裏剣のよう、と紹介されている試作品は、ほんの少しつばを吐きかけるだけで、LEDのライトへ20分間にわたり電力を供給することができる。むろん、電力の使い道はライトの点灯だけにはとどまらず、妊娠やHIVの検査機器をはじめとして、血糖値の変化を記録するグルコースモニターのほか、救急救命に関する装置なども作動させることが可能だ。
この電池は、従来の電池に付き物であった容器や電解液を必要とせず、紙と炭素と印刷用のワックスを主原料としている。したがって価格を安く抑えることができ、土壌や水道に毒性の化学物質が漏れ出す心配がなく、廃棄も容易だ。
さらには組み立ても簡単であり、もし現地でつばを吐くことがためらわれる場合には、濁った水を使って電力を生み出すこともできるという。貧しさゆえに従来の電池を買うこともままならなかった発展途上国を例に取れば、これらの利点は大きな強みとなるだろう。
・・・研究チームが開発したのは、指でつまめるほど薄く、人間の唾液によって発電を行うバクテリア駆動の電池である。・・・「この電池は砂漠のような、厳しい環境条件の下でも使用できます。みなさんが必要とするのは、凍結乾燥した細胞を水に戻し、活性化させるための有機物だけです」(チェ・ソクヒョン教授)
・・・また、試作品には銅のテープや炭素繊維などの材料が含まれているため、ひとつあたり70セント(約80円)ほどの費用がかかる。バクテリアを含む核心部分はおよそ5セントの原価に過ぎないため、全てを紙でまかなうことができれば、著しく製造コストを引き下げることができる。
問題の試作品は、ソクヒョン教授らが実に5年の年月を投じて完成にこぎ着けたものだが、彼のチームは2016年より、完全な紙製の電池の開発に取り掛かっているという。・・・
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