「ザ・ノース・フェイス Geodome 4」が梶川泰司さんデザインのドームと瓜二つ。
私も梶川さんのデザインが製品化されたのかと思いましたが、
調べるとそうではないみたいなんですよね…ふ〜む。
ということは、これってパクり?
天下のNORTH FACEが盗用?
宇宙大使◎ソーラー
https://twitter.com/daisuke_atsumi
およそ10年前、THE NORTH FACE 40TH イベントのひとつだったSPIRALで受けた梶川さんの講演は、内容だけでなく受講した方々までもがとても刺激的だった。写真を見た瞬間、あの時に展示されていたプロトライプが製品になったんだとわかった。実物を体験したい。
日本で初めて開発/設営が容易で、居住性に優れた新型ドームテント「ザ・ノース・フェイス Geodome 4」を新発売
https://www.goldwin.co.jp/corporate/info/page-22280
新作の「Geodome 4」って、2008年の
ザ・ノース・フェイス40周年エキシビションで展示された
梶川さんデザインのドームと誰が見てもそっくりですよね。
厳密には梶川さんのデザインの方が完璧で美しいけど。
テンセグリティー・ストラクチャー ドーム(黒)
(デザイン:梶川泰司/シナジェティクス研究所)

これってどういうことなんだろ?
あれ?公開制限されてる。
確か前は見れたと思ったけど。
極地用テンセグリティ・テント The North Faceドームテント | 梶川泰司
Polar Tensegrity Tent The North Face Dome Tent | Yasushi Kajikawa
掲載『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) pp.124-127
http://db.10plus1.jp/backnumber/article/articleid/700/
こっちのインタビュー記事は見れますね。
THE NORTH FACEを知るクリエイター達へのインタビュー
Yasushi Kajikawa
http://www.plus81.com/plus/tnf/02/talk2_1.html
「THE NORTH FACE創設40周年を記念した展覧会『Do More With Less』。そこを訪れた人ならば、円形の会場に設置された白い球状のテントを覆う、黒く美しいテンセグリティ構造体は、 強烈な印象として残っているだろう。そのテンセグリティ・シェルターの設計デザインを手がけたのが、今回インタビューに応じてくれた梶川泰司氏である。バックミンスター・フラーが認めたデザインサイエンティストである彼へ、フラーとの出会い、また、デザインサイエンスという思想など、さまざまな話を聞いた。・・・」
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この前、東京在住の人と話したんですが、
彼がいうには日本の大学は盗作だらけだと言ってた。
<1月13日追記>
梶川泰司さんの犬のしっぽブログより
自律する構造
ジオデシックドームでさえ半球ゆえにまだ総三角形化されていない。基礎がなければ不安定である。構造の不安定さは総三角形化の不完全さに起因する。この欠如は表面的な改善や対処によって解消することが出来ない。ジョイントの金属化などの合成化は重量とコストの増加を伴う。
構造への理解はあらゆる関係における自己への働きとその相互作用への不断の気づきによって総三角形化される。
基礎を不要とする世界初の完全自律型テンセグリティシェルター 直径6.5m 重量30kg
構造デザイン・プロトタイプ制作 シナジェティクス研究所 2008年
梶川さんのもう一つのブログ(Tensegrity Precession)より
重要な内容なので全文転載します。(太字は私がしました)
DO MORE WITH LESS 展によせて
ジオデシック・テンセグリティ構造の理論化とそのモデル
——————DO MORE WITH LESS 展
2008年11月28日(金)から12月3日(水)
シナジェティクス研究所
梶川泰司(デザインサイエンティスト)
私は、最近もっとも軽量で柔軟な強度のあるテンセグリティシェルターの開発に成功した。バックミンスター・フラー以後のデザインサイエンスの歴史の中では、もっとも単純で実用的な初のテンセグリティ構造である。実用的なテンセグリティとは、人類の住居(シェルター)である。
「分割数を数倍に増やすと、構造全体の寸法における長さの増加に対する相対重量が急速に減少する」。このバックミンスター・フラーの発見した基本的な原理をテンセグリティ構造に反映する試みは構造化の極みでもある。発見されたばかりのコンセプトモデルをTNFの40周年の記念すべき「Do More with Less」展のために、こうしてプロトタイプとして発表できたことは、幸運だった。
分割数が大きければ大きいほど、張力材が構造物全体に占める割合が大きくなる。張力材は、その断面の直径と長さの相対的な比において、長さが無制限である。さらに炭素繊維の場合、漸進的に複数の繊維に細分化すると、細くなった繊維の強度が増し、初期状態で測定した単位断面積あたりの張力性能の数百倍以上にもなる。構造の軽量化には張力はもっとも効果的に機能する。この原理の有効性は各張力材だけではなく、炭素繊維からなる最新のコンポジットを圧縮材にしたテンセグリティ構造にも当てはまるかもしれない可能性に気づいた時、未だ非公開の段階であった私のプロトタイプのデザインに対して、東レ株式会社が高価なカーボン材を惜しみなく提供してくれた。
このテンセグリティ・シェルターが世界初のネオ・ジオデシック・テンセグリティ構造のプロトタイプである理由は、連続した球状ネットワークの増大に伴い、空間を囲い込む連続した構造材の相対的な厚さや重量が直径に逆比例して急速に減少する構造のシナジーを視覚化できたことに尽きる。
「原子はテンセグリティであり、その構造システム全体には〈固体〉などもはや存在しない(RBF)」にも関わらず、人間の活動の大部分を特徴づけるあらゆる冗長性(リダンダンシー)が、いまや全人類に自滅をもたらす危機から人類が脱出するのを遅らせてきたが、このテンセグリティ・シェルターはリダンダンシーを完全に排除した物質の結合状態を露わにしている。その機能は、これまでのすべての産業社会を支配する経済理論(収穫逓減の法則)に反しているだろう。
シェルターはこれまで戦地や極地以外では効果的ではなかったが、宇宙が要求するもっとも単純で高度なシェルターの再生デザイン(=このシェルターの構造システムは圧縮材も張力材も宇宙でもっとも豊富な炭素から形成されている)こそは、21世紀の最大の do more with lessである。
なぜなら家を買わなければならないのは、この惑星では人間だけだからだ。
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