数珠つなぎにされた一組の反射
ボーム「が、表象は、感情、外見、等々を含むすべてのものが数珠つなぎにされた一組の反射です。”テーブル”という言葉はそのすべてを数珠つなぎにしておりーーーそのすべての代役を勤めるのです。そういうわけで、いまやあなたはこのテーブルは固い物であるという、間違っているまたは正しいかもしれない感じを抱くのです。精神は、部分的には事物が過去にそうであったあり方に従って、および部分的にはいま観察されるものによって、様々な属性をテーブルに帰し始めます。わたしたちが何度も用いたことがある例があります。もしもあなたがテレビ画面上で一台の電話を見、そしてリンリンと響き渡る音を聞けば、そのときにはあなたの精神はその音をテレビ画面に帰しますーーーそれはそこから来ているように思われるのです。それがあなたの見方です。けれども、画像の中の電話に誰も答えなければ、あなたは次に、それは隣室から来ているのかもしれないということができ、それからあなたはそれを異なった仕方で見るでしょう。それがテレビの中にある、または隣室の中にあるという感じは、思考の働き方から来るのです。一組の反射が、それがそこに、それが帰せられている形で存在しているという感じを作り上げることができるのです。これはすべて、過程の一部です」
| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 23:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑