書きかけのままの小説のような

この声は もう あなたには 届かない
あなたが 耳を 閉ざしている 限り
この小鳥は もう あなたには 歌わない
あなたが 耳を 閉ざしている 限り
・・・・・・・
時計の針が午前10時をすぎた頃、
雨が止み、小鳥たちが一斉に鳴き始めた
「この小鳥はもうあなたには歌うことはないわ」
窓ガラスをつたう滴を
内側からなぞりながら
そう呟いた
「何だって?」
「この青い風ももうあなたに吹くことはないわ、
私の声も・・・この指も・・・」
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| 絵/デッサン | 13:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑