「開かれているそれ」
ボーム「開かれているそれは最も実際的です。なぜなら、開かれているそれは、働くことが可能な程度までの相対的固化を含んでいるからです。わたしたちは「このテーブルは相対的に固い、わたしはそれを認める」と言います。が、わたしは「それは絶対的に固い。」とは言いません。あなたは、テーブルの中にある原子構造ーーー大部分は空っぽであるーーーを見出すことができるでしょう。もしもあなたが火をつければ、そのテーブルは気体になってしまいます。なぜかと言うと、原子は様々な物理的な力によって結合されており、それから温度が上昇すると、それらはばらばらになってしまいます。それらは空中に出て行ってしまうのです。それゆえあなたは、このテーブルは絶対的に固いわけではないと言わねばならないでしょう。その考えは、それが固いというのは一つの表象だ、ということです。わたしは、それが固いように見え、あなたはそれが固いと見込み、あなたの反射がそれが固いということへと仕向けられる、そういう例を挙げました。が、かわりに、もしもこのテーブルが非常に精巧なレーザー像だったら、あなたはその上にコップを置いてみる気になり、するとそのコップは通過してしまうでしょう。そのときにはあなたは、その表象は不適切であったと言うことでしょう。」
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| デイヴィド・ボーム/カール・プリブラム | 00:08 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑