ひとりあそび

写真はアボリジニの子供たち。本を写真に撮ったもの
先ほどから雨。
ダムがある場所に降ってね。
・・・
コメントで多重人格のことを書いた。
その流れで一人遊びの話も出たりで
ちょうどいい機会なので河合さんのお話を書いてみよう。
先日の『こころと脳の対話』の
”診断を下すことが患者を苦しめる”の章で
解離性同一障害について河合さんはこんなことを言われています。
米国では解離性同一障害の患者に対して
Aという人格が出るとそれに名前をつけ、
Bといういう人格が出るとまたそれに名前をつけ、
Cという人格が出るとまたそれに名前をつける。
それで今日はAさんと話しましょう、
今日はBさんと話しましょうとなる。
そして最後に統合しましょうということになる。
統合されていくためには誰かが死ななければいけなくなる。
そうすると極端な場合は自殺する人が出てくるそうなんです。
河合さんは名前をつけないそうです。
河合さんは関係性というものを非常に大切にされていて
解離性同一障害の患者さんに会っても平気でいる、
どんな症状が出ても平気でいるそうなんです。
そのほうが治りやすいそうなの。
そのかわり河合さんはしんどいそうです。
しんどいけれどそのほうが治りやすいと。
日本でも米国のやり方でやっている人は
上手くいかなかったり、自殺が起きているそうなんです。
河合さんは米国に行って河合さんのやり方でやって
ケンカしてきたいくらいだと話されていました。
米国は科学主義だから
何でも名前をつけなきゃいけない、診断を下さなきゃいけない
解離性同一障害かどうか、はっきりさせなきゃいけないそうなんです。
河合さんはそういう診断をする必要がないと明言されている。
診断を下すために、ものすごく患者に苦労をさせている。
Aの人格、Bの人格に名前をつけると患者はそれに応えたくなる。
応えると先生が喜ぶ。
人格が変わったほうが先生が喜ぶ。
「DSM-Ⅲ」が出てきて精密になって、
患者がものすごく苦労してるんじゃないかと。
こう話されています。
・・・
こんなことが書いてあって
読んで最初はびっくりしたけれどそのうち悲しくなりました。
そうでなくても辛い環境にある患者の立場になれば、何と言えばいいか。
そして河合さんにはもっと長生きして欲しかったけれど
河合さんのしんどさを知って、ある意味、仕方なかったのかなと。
今後、心の病はもっと増えていくと思う。
誰もがそれを予感しているでしょう。
米国の後追いをする日本。
なんか悲しいな。
| 未分類 | 12:56 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑
悲しいお話ですね。光を当てたいです。
今後わたしはこのような方々の為の施設作りに参加してゆきます。。。
| fairy | 2009/03/28 13:39 | URL | ≫ EDIT