「伝言253」
すんでのことで転げ回った挙句
そこには無いものほじくり返し握りつぶした
契約の箱も十字架の上に投げ出し
逃げ回った同志の行方も探さず
墓穴を掘り返し地下の天国へと誘う
そこの拠り所には目もくれず
すでに倒壊したものを弄ぶ
神々は怒りに身をまかせ
流れる河に身を投げ出し
回収もされずにさまよいつづける
命からがら逃げかえったものに
色とりどりの服を着せ通りを連れ回す
そこにあるものは”ただみよ”という印であろう
一に二に三にいつになっても咲かぬ花のように
咲くまで待つのか咲かせるまで待たせるのか
いつになっても神のごとく見よう見まねで白々しい
神とて持っていけぬものはある
鎮魂歌の花のように
喉から手が出るほど欲しいものもある
時計が狂わした時間のように
それは手招き手ほどきされる
それはウクランダ
鐘の鳴る通りに出れば
おとぎ囃子がはしゃぎたてる
死者の霊をもってもそれは返せぬ約束事
ハナから切り取られたものに
少しの命を与えようと
それは無理難題の末にあること
以ってそれはよしとしよう
遠きにありて思うものそれはウクランダ
近くにありて憎まれるものそれはウクランダ
2023年6月22日(木) 18:51
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