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あいさつ

表紙の写真の作品は、2003年に制作したものです。
尚、当ブログの記事の引用・転載は必ずリンクを貼ってください。


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医療を考える(3) ホメオパシー


mayumi写真


先日のニュースでホメオパシーの批判サイトが立ちあげられているんですね。
ちらっとみただけですが、批判というよりも否定です。

ああいったものは読む気がしませんが、対象がホメオパシーだから
アカデミックな人たちが立ち上げるんでしょうか。
批判が目的のものはすでに答えが出ているので
何でもかんでもすべてそれに結び付けますよね。だから読む気がしません。

批判するなら、ホメオパシーをそして国内のホメオパシーの状況を
最低でもある程度勉強(本当はしっかり勉強)してからすべきで
偏った情報で批判するのは大人のすることではないでしょう。
そうでなくても奥が深くて難しいといわれるホメオパシーを
まったく知らない人間が安易に批判することはおかしいし、
批判どころか否定するのは信じられない出来事です。
これじゃ、前には進まない。
患者は置き去りにされたまま。

松本(大瀧)先生も科学者ということで恰好の批判対象になり
ネットでかき集めた情報の断片を並べ立て
信じられないことに准教授職から追放しようとしている人もいるようです。
どうしていつもこのパターンになるんでしょう。
特定の個人を批判するなら先に書いたことに加え
最低でも松本先生の本をいくつも読むべきだし
松本先生が普段どういう研究をされているかしっかり知るべきでしょう。

時代が変わっても世代が違っても
この国の村八分的な癖はちっとも変わってないということですね。
だから優秀な人たちは海外に出て行ってしまうんですよ。

知り合いの鍼灸師から松本先生のことは研究も含めて何度も話を聞いてることもあって
お人柄もそれなりに知っている私としては応援していきます。

昨日一日、松本先生の身になって考えていたら記事を書く気がしませんでした。
だから更新が遅くなったのです。
だけど今日は気を取り直して、松本先生のためにもやはり書こうと決心したのです。


でもこういった批判、否定は決して悪いことではなく、良い方向に向かう過程だと思ってます。しかも大きく。そういう流れ、時期、転換期だと思う。


松本丈二先生の「ホメオパシー医学への招待」(フレグランスジャーナル社)
を今朝パッと開けたページにこんなことが書かれてました。
(ほぼ書き写しに近いです。)

ホメオパシーでは
患者は独自の性質をもつ個人として扱われ、
患者からある「症状」を切り離して考えることはしない、
「症状」を切り離して考えると効果的な処置ができないばかりか、
科学的、哲学的にも間違いである、
個人というレベルで統合された全体があって
その統合、調和が多少崩れた状態が「症状」となって現れる。


まさしく全体性ですね。
ずっと書いてきた記事からつながってます。
ボーム、フラー、梶川さんからつながってます。
一気に嬉しくなってきました。


グッドタイミングに松本(大瀧)先生の研究発表のニュースが飛び込んできました。
ほんとすごい!

気温低下チョウ紋変化 大瀧准教授、ヤマトシジミで確認 (琉球新報)
『県内にも広く生息するチョウ・ヤマトシジミが温暖化に伴い秋田県から青森県へと生息圏を拡大する中で起きた羽の模様変化に着目し、環境の変化が生物進化を促す鍵になり得ることを、琉球大学理学部の大瀧丈二准教授(分子生理学)らの研究チームが突き止めた。ランダムに異常が現れた中で環境に適応したものが残るという従来の常識から踏み込み、遺伝子の中に進化の基盤がある可能性を示した。大瀧准教授は「環境の変化による生物進化をリアルタイムで研究した世界でもまれな事例」と話している。8月19日に英学術誌「BMC Evolutionary Biology」電子版に論文が掲載された。・・・』



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| こころとからだの健康/アーユルヴェーダ/ホメオパシー | 14:08 | comments:10 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

たびたび長文失礼します・・・。
ホメオパシーについて議論が起こることは、ホメオパシーの賛否だけには止まらず、医療全体への問題提起につながる良いきっかけになると私も思っています。この壁はかなり硬くて高い壁ですが、これをみんなで越えなくては真に健康な人や社会を創ることはできません。ですから、今後の展開をむしろ楽しみにしています。大切なのはお互いを尊重し、相手の言うことに耳を傾けることだと思っています。

ホメオパシーを否定している医学会の方たちの中には患者さんのことを真に想い、ホメオパシーは危険なものだから止めさせなくてはいけないと信じて闘っている人もいるでしょうし、ホメオパシーに脅威を感じて自分の身を守るために潰したいと思っている人もいるかもしれません。それはホメオパシー支持側も同様かもしれません。でもみんな必死に頑張っていることには変わりがないから、私はできれば誰も否定したくはありません。
知恵と思いやりのこころをもって平和的解決方法の道を見出せることを願っています。きっとできる!!

| ララ | 2010/09/05 17:30 | URL |

患者の立場でできること

ホメオパシーをはじめ代替医療を考えるとき、受ける立場の患者としても日頃から感受性を高める工夫が必要なのかなと思っています。病気になった時に何を食べれば良いだろうか。どんな薬や民間療法をやれば良いだろうかと考えてやってみてうまく行かなかった苦い経験があります。今になって感じることは先ず体に悪い食べ物を取らない、義務感や責任感で行動しないことのほうが大切でした。できれば自然の中に出かける。添加物などはもちろんですが砂糖、ブドウ糖、果糖などを摂らない。次に肉、卵などを摂らない。間食を摂らない。これを段階的に実行するだけでものすごく体調が変わりました。乱れた食事やライフスタイルを正しながらホメオパシーを受ける謙虚さが治療効果を上げてくれる気がします。

| 774 | 2010/09/05 23:17 | URL | ≫ EDIT

毎回この手の議論が起きると起こる事だが、反証ではなく反論が主だった発言になる。
それも双方誰もがその傾向を見せる。何故、自分の主張する理屈に類似した自分の信じない理屈を内省行為に使うのか。(もちろんそうでない発言もありましたが)


本当にそこで起こっている事は確かに大切な事象ですが、そこで起こっている様に見える事もまた同じくらい大切。
一貫してホメオパシーがどう見えるか、即ち後者の点が蔑ろにされているのは結構残念。
ホメオパシーの有効性、即ち前者の点は主観だと言う事を忘れてはならない。

私は例えそれが双方の欠点を探る方法だとしても、個々の中に統一理論を構築して欲しいと思っている。
私の思う全体性、私の言葉で言うならさしづめ外れ値の再統計とでも言う行為が、この案件において検討もされなかったのが残念。

| 珪素 | 2010/09/06 02:18 | URL | ≫ EDIT

言葉を向けた先を明記しなかったので補足説明を別コメントで。


>先日のニュースでホメオパシーの批判サイトが立ちあげられているんですね。
>ちらっとみただけですが、批判というよりも否定です。

2010/09/06 02:18 の私のコメントはこの部分に対する発言です。(1)のコメントに対しての返事を書いている最中に漠然と不安になったので。

口数が多い割に言葉足らずですみません。

| 珪素 | 2010/09/06 04:01 | URL | ≫ EDIT

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| | 2010/09/06 21:18 | |

Re: はじめまして

非公開さん、はじめまして。こんばんは。

断片が全体の情報を含むというのは、部分が全体を含む、いわゆるホログラムと解釈してよろしいでしょうね。ボームは、ホロムーヴメント(全体運動)の言葉を使ってます。

「ホログラフは全体運動からの一つの抽象にすぎない。」
http://cocorofeel.blog119.fc2.com/blog-entry-5605.html

本のご紹介ありがとうございます。名前からだと波動医学的なものでしょうか。本屋さんで探してみますね。

ぶっ飛びブログですがよろしくお願いします。


| まゆみ | 2010/09/06 23:19 | URL |

短く批判すると

ホメオパシーは治験を行っていないので、非科学的な偽医療ですよね。
効果があるなら、薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験である治験を行い、正規の医薬品として認可されれば良いのだと思います。

| uncorrelated | 2010/09/07 05:59 | URL |

こういう場で意思疎通を潤滑に、というのはなかなか難しく、時に棘のようなものを心ならずも伝えてしまっているかもしれません。ごめんなさい、ご容赦下さい。
どうしても気になってしまうところあるので、コメントさせて下さい。

”部分で全体を埋め尽くすことはできない
部分と全体をつなぐ様にみせているのは文法、その文法を全体性と呼ぶのは危険なのでは”

と感じます。
珪素さんのコメントをうけさせて頂くかたちにすれば、

”主観で客観を埋め尽くすことはできない
主観と客観をつなぐ様にみせているのは文法、その文法を全体性或は客観性と呼ぶのは危険なのでは”

と感じます。

| 那賀 | 2010/09/07 08:29 | URL |

人間同士で認識を100%共有する事はありえない。

例えば、「人間同士」ってどう言う定義?「認識」って何を指す?共有って具体的にどこまで?と自分と相手の認識には常に隔たりがある。
まゆみさんの主張とは正反対の意見になりますが、断片化(個々の事象に対する認識が全体で一つの方向性を持たずに多数の大小異なる思考群を形成する)はホモサピエンスにとっては歴然とした種の保存戦略であり、かつホモサピエンスの一定以上の繁栄には異なる思考群との不定期的な合流と、肥大した思考群の分流が必要なのではないかと考えています。
断片化(分流)が進み過ぎればそれはホモサピエンスとして不都合な事態ですが、全体性(合流)が進み過ぎるのもまた不都合な事態ではないでしょうか。
ホメオパシーの件に関しては合流を適度に進ませるべきだと考えていますが、一般的な主張を見ている限り相手を自分の色に染めた上で合流、無いし相手と交わる事無くを根絶させようとする主張が多すぎるのが気に食わない。

合流すれば色は混ざるもの。
それが厭ならせめて無視すればいい。
隣を流れる関係無い流れとして無視しておく方が互いに幸せ。

| 珪素 | 2010/09/07 11:53 | URL | ≫ EDIT

Re:

ララさん、774さん、uncorrelatedさん、那賀さん、珪素さん、コメントありがとうございます。

| まゆみ | 2010/09/07 21:34 | URL |















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