医療を考える(3) ホメオパシー

先日のニュースでホメオパシーの批判サイトが立ちあげられているんですね。
ちらっとみただけですが、批判というよりも否定です。
ああいったものは読む気がしませんが、対象がホメオパシーだから
アカデミックな人たちが立ち上げるんでしょうか。
批判が目的のものはすでに答えが出ているので
何でもかんでもすべてそれに結び付けますよね。だから読む気がしません。
批判するなら、ホメオパシーをそして国内のホメオパシーの状況を
最低でもある程度勉強(本当はしっかり勉強)してからすべきで
偏った情報で批判するのは大人のすることではないでしょう。
そうでなくても奥が深くて難しいといわれるホメオパシーを
まったく知らない人間が安易に批判することはおかしいし、
批判どころか否定するのは信じられない出来事です。
これじゃ、前には進まない。
患者は置き去りにされたまま。
松本(大瀧)先生も科学者ということで恰好の批判対象になり
ネットでかき集めた情報の断片を並べ立て
信じられないことに准教授職から追放しようとしている人もいるようです。
どうしていつもこのパターンになるんでしょう。
特定の個人を批判するなら先に書いたことに加え
最低でも松本先生の本をいくつも読むべきだし
松本先生が普段どういう研究をされているかしっかり知るべきでしょう。
時代が変わっても世代が違っても
この国の村八分的な癖はちっとも変わってないということですね。
だから優秀な人たちは海外に出て行ってしまうんですよ。
知り合いの鍼灸師から松本先生のことは研究も含めて何度も話を聞いてることもあって
お人柄もそれなりに知っている私としては応援していきます。
昨日一日、松本先生の身になって考えていたら記事を書く気がしませんでした。
だから更新が遅くなったのです。
だけど今日は気を取り直して、松本先生のためにもやはり書こうと決心したのです。
でもこういった批判、否定は決して悪いことではなく、良い方向に向かう過程だと思ってます。しかも大きく。そういう流れ、時期、転換期だと思う。
松本丈二先生の「ホメオパシー医学への招待」(フレグランスジャーナル社)
を今朝パッと開けたページにこんなことが書かれてました。
(ほぼ書き写しに近いです。)
ホメオパシーでは
患者は独自の性質をもつ個人として扱われ、
患者からある「症状」を切り離して考えることはしない、
「症状」を切り離して考えると効果的な処置ができないばかりか、
科学的、哲学的にも間違いである、
個人というレベルで統合された全体があって
その統合、調和が多少崩れた状態が「症状」となって現れる。
まさしく全体性ですね。
ずっと書いてきた記事からつながってます。
ボーム、フラー、梶川さんからつながってます。
一気に嬉しくなってきました。
グッドタイミングに松本(大瀧)先生の研究発表のニュースが飛び込んできました。
ほんとすごい!
気温低下チョウ紋変化 大瀧准教授、ヤマトシジミで確認 (琉球新報)
『県内にも広く生息するチョウ・ヤマトシジミが温暖化に伴い秋田県から青森県へと生息圏を拡大する中で起きた羽の模様変化に着目し、環境の変化が生物進化を促す鍵になり得ることを、琉球大学理学部の大瀧丈二准教授(分子生理学)らの研究チームが突き止めた。ランダムに異常が現れた中で環境に適応したものが残るという従来の常識から踏み込み、遺伝子の中に進化の基盤がある可能性を示した。大瀧准教授は「環境の変化による生物進化をリアルタイムで研究した世界でもまれな事例」と話している。8月19日に英学術誌「BMC Evolutionary Biology」電子版に論文が掲載された。・・・』
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| こころとからだの健康/アーユルヴェーダ/ホメオパシー | 14:08 | comments:10 | trackbacks(-) | TOP↑
たびたび長文失礼します・・・。
ホメオパシーについて議論が起こることは、ホメオパシーの賛否だけには止まらず、医療全体への問題提起につながる良いきっかけになると私も思っています。この壁はかなり硬くて高い壁ですが、これをみんなで越えなくては真に健康な人や社会を創ることはできません。ですから、今後の展開をむしろ楽しみにしています。大切なのはお互いを尊重し、相手の言うことに耳を傾けることだと思っています。
ホメオパシーを否定している医学会の方たちの中には患者さんのことを真に想い、ホメオパシーは危険なものだから止めさせなくてはいけないと信じて闘っている人もいるでしょうし、ホメオパシーに脅威を感じて自分の身を守るために潰したいと思っている人もいるかもしれません。それはホメオパシー支持側も同様かもしれません。でもみんな必死に頑張っていることには変わりがないから、私はできれば誰も否定したくはありません。
知恵と思いやりのこころをもって平和的解決方法の道を見出せることを願っています。きっとできる!!
| ララ | 2010/09/05 17:30 | URL |