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あいさつ

表紙の写真の作品は、2003年に制作したものです。
尚、当ブログの記事の引用・転載は必ずリンクを貼ってください。


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医療を考える(7) プラシーボ


mayumi写真(絵)


冬に買ったホログラムの本に体に関することが載っていたので書いてみます。

非公開コメントにもタイミングよく入ってますが
プラシーボは必ずしも薬とは限らないようです。
水晶や銅のブレスレット、外科手術なども入るそうです。

1950年代、狭心症の治療のための胸部動脈を結束する手術の代わりに
胸部を切開して何もせずに縫合だけして閉じたところが
通常の手術となんら変わらない症状の改善がみられたそうです。
これで通常の手術はただのプラシーボ効果を生み出していたのに
すぎないことがわかった、
そうです。

この半世紀、プラシーボ効果について世界中の何百もの詳細な
研究が行われてきてわかったのが、プラシーボを投与された人の
35%にかなりの効果があった、
そうです。

たとえば
プラシーボとアスピリンの場合、
9回の二重盲検法でプラシーボは54%効果的だと、
プラシーボとモルヒネでは6回の二重盲検法で
プラシーボは56%効果的だと証明された、
そうです。

いま世間で叩かれてるように
仮にホメオパシーがプラシーボ効果なら
薬より自然なものを体に入れるほうが間違いなくいいに決まってる。


■プラシーボの効果を左右する要素の一つは投与の仕方。
錠剤よりも注射のほうがプラシーボ効果が高い。
(注射のほうがよく効くと思われているから)
錠剤よりもカプセルといったように。

錠剤の大きさ、形、色も効果に影響を与えるそうです。
色の暗示のテストでは
黄色とオレンジ色=興奮剤、抑制剤
濃い赤=鎮痛剤
淡い紫=幻覚剤
白=痛み止め


と人は考えるそうです。

この色の暗示でいろんな治療がありますよね。
カラーシールを体のツボに貼るのもありましたね。
カラーカウンセリングも同じでしょうか。

■もう一つの要素は医師の態度
プラシーボ専門家の医師デイヴィッド・ソーベル氏が
受け持つ喘息患者に製薬会社から送られてきた
強力な新薬のサンプルを患者に投与したところすぐに症状が改善。
次に発作を起こしたときにプラシーボを与えたら
すると「この薬はおかしい」と患者が言ったのを聞いた医師は
最初に投与した新薬の効果を確信したそうです。
ところが製薬会社から連絡があり、
最初の薬は間違って送ったプラシーボだったことが判明。


これは量子力学的だな。

この前、ホメオパシーの記事で
現代医学こそプラシーボじゃないかと、
そして薬を出す医者によって効果が変わってくる、と書きましたよね。
だから医師の気持ち次第、態度次第でなんとでもなるということでしょう。
治るのものも治らない、反対に奇跡的に治るということも起きるということですね。

ずいぶん前に巷で流行している安易なポジティブ信仰を批判したときに
どんなに口でポジティブな言葉を発しても
心の中で、無意識でそれに反することを思っていれば、
無意識の力のほうが大きいから実現しない、と書きましたが、
これも同じですね。

民間伝承のイボ取りの儀式もプラシーボ効果と実証されているそうですよ。
じゃ心霊治療なんかもそうなんでしょうね。
よくあるじゃないですか、シャーマンが患者の体の中に手を入れて
悪いものを取り出すとか、マジックのようなもの。
プラシーボなら納得できます。

儀式自体がある意味、プラシーボなんでしょう。
奇跡や宗教もね。

あっ、祝詞もそうかも知れない。(笑
私は祝詞で雨を降らしたり止ましたりできますが、プラシーボかも。
なぜか絶対できるという不思議な自信があると書きましたが、
これこそプラシーボ効果じゃないですか。

私の口癖、これもそうでしょう。「一人の力は偉大である」
やっぱり誰でもが偉大な存在なんですよ、忘れてるだけで。
これですよ、98年に書いた『自信がある

見渡せば色んなものがプラシーボに思えてきます。

プラシーボ効果はホログラム的で量子力学的!
とっても面白い。


つづく


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COMMENT

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| | 2010/09/25 21:16 | |

Re: シナジェティクス原論

> 梶川さんのもうひとつのブログみていたら
> 涙が止まりません。何故・・・

私もみてきました。
教育用テンセグリティモデルの開発とシナジェティクス原論、いいですね。

| まゆみ | 2010/09/25 22:21 | URL |

結局肝要なのは何を求めているか、と言う事でしょうかね。

医師の態度なんかは前にコメントした数を数える馬と類似した特徴ですし。
信じていない治療法は効果が薄い……かと言えばそればかりでもなさそうなのが難しい所で。

例えば儀式の面からみるなら、ヒマシ油。
キリスト教圏で割と好んで使用されたモノですが、用途は下剤。
身体に悪いモノを追い出すと言う観点から長く使用されましたが、脱水症状から来る衰弱や発癌性物質を含む(現在流通している医療用品には含まれないそうです)事からどれだけの命を奪ったか解らない薬。
と、言うと大げさかもしれませんが、少なくとも下剤を飲ませ過ぎる文化があった事は事実です。

似た事例が薬学の部分にもあります。
ラッパのマークで有名な正露丸。これは日露戦争の際に生水を飲んでも下痢を起こさないように造られた薬です。(露西亜を征服する為の丸薬で、本来は征露丸と表記)
主成分の木クレオソートが腸内の細菌を根こそぎ消毒する為腹痛を予防する効果がある。
が、一時期は結核や虚弱体質にも効果があるとされていた時期もある。もちろん効果は無い。


でも、それらを効果があると信じて死んでいった人の中では確かに効果があったのかもしれない。



親戚が骨髄移植をした時に、手術後のメンタルケアを研究している知人から聞いた話。
移植手術をする場合心理面から見てマイナスの効果がある場合もある。

例えば、「自分の親族ならドナー提供して当たり前」と言う意見に押しつぶされる人。
(誰だって手術は怖いし、移植手術はドナーもそれなりの危険を伴います)

例えば、「ドナーが見つかったんだからとにかく手術しましょう」と言う家族の期待に押しつぶされる患者。
(手術しなければ確実に死ぬとしても手術したくない人は必ずいます)

私が思うこの問題の焦点は主に三つ。
まず発端となった医療保険に関しては、民間療法側がその成り立ちを無視して利権を主張し始めている点。

同じく医療保険に付随して、正統医療以外を民間療法からも排除する動き。

(裏に絡んでいるであろう利権はそれぞれの立場が反転したとしても構造上変わらないので度外視しています)

最後に、何をどう信じていても構わないが、それを(子供、親、親戚を含む)他者に押し付けてはいないか。

何か心に信じる治療法がある方、仮にそれがどの分野であっても、人に勧める時には一定の距離を意識する必要はあるのかもしれない。
「意見を押し付けない」と言う「意見」を押し付けていると取られると、今の世の中厄介です。

セクハラとか言う存在から始まった「論旨のずれた批判」を良しとする風潮が横行してますしね。

| 珪素 | 2010/09/26 02:46 | URL | ≫ EDIT

Re: 珪素さんに

ほぼ同感です。

手元にある本にもアスピリンの心臓発作の危険性を下げる話が載っていますが、英国ではこの効果は起きなかったそうです。国単位のプラシーボかも知れません。

>最後に、何をどう信じていても構わないが、それを(子供、親、親戚を含む)他者に押し付けてはいないか。
何か心に信じる治療法がある方、仮にそれがどの分野であっても、人に勧める時には一定の距離を意識する必要はあるのかもしれない。

はい、まったくそう思います。押し付けるまではいきませんが、たとえば鍼がいいなと思ったら昔は積極的に勧めてましたが、いまはしません。ホント、一人ひとり違うなと実感するようになったからです。

>「論旨のずれた批判」を良しとする風潮が横行してますしね。

まったくもってそう思います。

それから、何を求めているかで思い出しましたが、人によっては病気から治りたくない人もいますよね。

| まゆみ | 2010/09/26 22:06 | URL |

>病気から治りたくない人

心理学ではヒステリーと呼ばれてますね。
最近ではただ単に癇癪を示す言葉と受け取られがちですが。

| 珪素 | 2010/09/27 02:57 | URL | ≫ EDIT















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