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あいさつ

表紙の写真の作品は、2003年に制作したものです。
尚、当ブログの記事の引用・転載は必ずリンクを貼ってください。


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「ダイマクション」


マウス画



梶川泰司さんの「犬のしっぽブログ」より転載します。

無為自然ーーダイマクション・デザイン(続1)

<無から有を作る>人々は
ロンドンかウォール街に住んでいる。

生命はデジタル貨幣のように
どこからも湧いてこなかった。
<無から有を作る>哲学的飛躍は
科学的思考ではなかったからだ。

ーーーーーーーーdoing more with less
の物質的極限が
ーーーーーーーーdoing everything with nothing
ならば、

人為的な行為を排し
宇宙の原理に従って
自然のままである
<無為自然>こそが
テクノロジーの極限である。

「宇宙はテクノロジーである」
この言葉と共に、
R.B.フラーの「ダイマクション」は
今もひろく誤解されている。


無為自然ーーダイマクション・デザイン(続2)

彼が定義するダイマクションとは、
Dymaxion(=Dynamic and Maximum output with Minimum input)
であり、
doing more with less
を言い換えた概念である。

ダイマクション・デザインは、
酸素との燃焼作用がまったく関与しない方法を発明しないで
二酸化炭素増加に反対するエコロジーや
より少ない排ガスや燃費を劇的に改善する
炭素ビジネス用エコロジーとは無縁である。

ーーーーーー煙突のない原子力エコロジーも
地下資源という有限な資源に左右される。
しかも核廃棄物は再生利用できないから、
再び地下に戻しているのは太陽とは異なる。


転載終わり


私が思うダイマクションとは、
一言でいえば、夢のような生活を送れることだと思ってます。
自由度の高い生活。

自然災害が多発する今の世界ですぐに役に立つもの。
ホームレスは存在しなくなります。
誰も犠牲にならない。
大きな問題が解決します。

いま「新燃岳」が噴火していますがこういうときに
ダイマクション・ハウスがあればいいのにな、とよく考えます。

最近ある事例を知る機会があって
フラーの「ダイマクション」はまったく誤解されていると思いました。

ほとんど立ち止まりながら少しずつ「宇宙エコロジー」を読んでいますが
フラーが人類の宝物を提示してくれているのに
誰もそれを受け取ろうとしないようで、悲しくなってしまいます。
これこそ目の前の贈りものです。

『最少のエネルギーで最大の効率を引き出す』
人として生まれたならこんな生き方をしたいですね。
というか、誰もができるはずです。
これは誰も犠牲にならず、環境を損なわず、再生・持続可能な世界につながります。
「宇宙エコロジー」を読んでそう思いました。

エコロジーとは昔の生活に戻ることではないですよね。
皆さんはエコロジーをどう考えますか?

私は「配慮」じゃないかと思います。
自然の配慮、人間の配慮、神の配慮というふうに考えます。

「人間をある程度犠牲にしてでも環境を守る」という
ディープエコロジーという言葉があるようですが
宇宙エコロジーを読んでいるので、犠牲にならずに環境を守れます、と言いたい。
(本当は守るという言葉は好きではありませんが、文面上そうしました。)


 「宇宙はテクノロジーである」そして「物理的宇宙は、それ自体がすべてのテクノロジーを生み出している。」このフラーの確信によって、あらゆるエネルギーの無料化を達成できるテクノロジーを支配する世界権力機構が科学者フラーを徹底的に孤立させた。なぜなら、すでに発見された宇宙のテクノロジーに依存すれば、「個人が必要とする(もの)はすべて、すでに支給されている」という事実が露わになるからである。 (宇宙エコロジー バックミンスター・フラー+梶川泰司=著 18、19ページ 平均的な革命 梶川泰司)



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| | 2011/01/30 00:19 | |

日本ストローベイルハウス協会がフラーの名を語り勝手に始めたモデルハウス「ダイマクションヴィレッジ建設計画」は、ダイマクションを誤解してる。
これではフラーにも梶川さんにも失礼だ。

ストローベイルハウス自体は今の建築よりはなかなかいいと思うけど。
まだまだだね。

| 里のペガサス | 2011/01/30 07:09 | URL |

ドームハウスも、もしかしたらフラーのダイマクションハウスを真似たものかもしれない。

http://www.dome-house.jp/characters.html

低い建築コスト、簡単に組み立てられること、ドーム型である事は高く評価しよう。

だけど水道管や電線などのライフラインを外部に求めなければならない設計である限り、土地に値札がついている限り、真のダイマクションハウスは達成されない。

| 里のペガサス | 2011/01/30 07:28 | URL |

ダイマクションを体現していた狩猟遊牧民の住居ゲルやティピーは、完全に自然の流れに沿っていた。

放射能や工業排水気により大地や川、海そして大気が汚染された今、雪を食べることもできなくなった今、ゲルやティピーに戻る事は困難になってしまった。

汚染や乱獲のために複雑な住居や生活を強いられることになった。

そんな中、デンマークのクリスティアニアのような場所は現代のアンチテーゼのようで貴重だと思う。

http://www.den.boo.jp/tysk/page015.html

| 里のペガサス | 2011/01/30 08:12 | URL |

リンク先訂正

クリスティアニア

http://den.boo.jp/tysk/page015.html

| 里のペガサス | 2011/01/30 08:16 | URL |

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| | 2011/01/30 11:38 | |

Re: 里のペガサスさんは

よく理解されてますね。

クリスティアニアの写真、全部目を通しました、個性的で素敵ですね。ありがとう。

富の記事でも書きましたが、大地はみんなのものです。それを売り買いすることはあってはならないものだと思います。

>そんな中、デンマークのクリスティアニアのような場所は現代のアンチテーゼのようで貴重だと思う。

はい、同感です。

| まゆみ | 2011/01/30 14:33 | URL |

Re: 石油のこすと

> ダイマクションハウスのことではないですが
>
> 参考程度に書いてみました。
>
> 1ガロンは、宝くじのようですね。
>
>
> 石油のコスト
>
> ワールドゲームは世界的に偉大な石油地質学者の一人であるフランソワ・ド・シャドネードに対し、次のように問いかけた。
> 草木や藻類がほかの生物によって消費され、さまざまな残留物に変換され、そのすべての残留物は、風に吹かれ、あるいは河川に流されて、次第にさまざまな地形的位置に堆積し、やがて地球の外側の地殻に埋蔵されることになる。
> さらにそのためには、石油が生成されるのに不可欠な科学的な温度と圧力の状態が発生するにいたるまでの、さまざまな熱と圧力(氷河期などで生じる)、地震、あるいは深く埋もれている地下水と土壌の存在を考慮することが必要とされた。太陽光の炭化水素への光合成変換とそれにつづくこうした一連の出来事を通して、地球上で自然が石油を生産する正確なシナリオを書くことができるのだろうか。ド・シャネードは可能だと言ってくれて、一年後に石油生成に関わるすべての時間経過と圧力条件を詳細に述べたシナリオを提出してくれたそこで私たちは彼に、自然がその長い時間とその大きな圧力と熱で一ガロンの石油を生成するのにどのくらいのコストを必要とするかをたずねた。
> 公益電力会社がわれわれに請求するように、その長い時間と多くのエネルギーを小売価格で計算するなら、いくらくらいかかるだろうかとたずねたのである。
> その費用は、一ガロンについて100万ドルを優に超えていた。
>                               クリティカル・パス349ページより
>
> 一ガロンは約4L
> 100万ドルは1ドル100円として換算すると1億円

まったりとさん、書き写しありがとうございます、凄い数字ですね。

| mayufuru | 2011/01/30 14:40 | URL |















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